北広島わかばの教育

2019年8月28日

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北広島わかばの教育

ねばりづよい子,あかるい子,くふうする子を育成します。

“自由”と“思い通りになる”はイコールではない

生まれてから1歳くらいまでの間はまだ動きも少なく、
保護者や保育士など他者に支えられ生きています。

1歳を過ぎ段々成長していくと子どもの行動が
周囲に及ぼす影響が多くなってきます。
食べ物をお皿から投げ出したり、
狭いところで棒を振り回したり、
泣き叫んでその場を動かなくなったり…

 

そうすると子供たちの行動は、周囲にとって意味を持ち始めます。
自分だけで完結する行動ではなくなり、
家庭や社会の中に影響を及ぼす行為となります。

その時、お家の人や園の先生は、子どもと関わる大人として、
“あるべきふるまい”を子どもに伝えます。

 

これを“しつけ”と呼んでいます。

 

※しつけには色々なとらえ方がありますが
ここではこの意味合いで使います。

この“しつけ”は子どもにとって“したいこと”や
“思うこと”をそのままできなくなります。

 

それはまるで“鎖”に縛られていくようなものなのかもしれません。

成長して、人とのかかわりの中で生きるようになる子どもたちは、
自分の思いと、他者(親、先生、友達など)の思いのずれに葛藤します。

 

その葛藤は何をもたらすのでしょうか?

葛藤の場面で、自分の思いをそのまま押し通すことは、
他者の思いを切り捨てることになります。

 

反対に他者の思いをそのまま受け入れることは、
自分の思いに“蓋”をすることになります。

しつけも同じです。

 

すべての子どもの思うままにさせていたら、
他者の気持ちや社会との関わり方を知る機会を失います。

すべて大人の強制力で支配し従わせていたら、
子どもの気持ちに“蓋”をし、
自我の成長を阻害してしまいます。
そのどちらもいい影響を与えません。
子ども達にとって大切なのは、自分の思いと他者の思いのぶつかる経験です。
あるときは“しつけ”の場面であり、
またある時は友達との“いざこざ”だったりします。
そこで子ども達はこの課題にどう調整して挑むのかを迫られます。
大人はその調整に付き合っていく気持ちで子どもに寄り添うことが求められます。
そこで大事なのは、子ども葛藤する時間をゆっくり待つことです。
棒を振り回したいなら人のいないところへいく。
泣きわめいて駄々をこねるなら収まるまで静かに待つ。
など大人も子どもも一緒に色々な折衷案を考えます。
相手の気持ちと自分の気持ちの違いを知り、
どうするべきかを調整していく作業は、
子ども達の自我をより強く発動させ、
主体として自分を強く持つことにつながります。
そして、他者や社会とどう折り合いをつけて
自分の気持ちを満たしていくのかを学びます。
これが社会的知能の成長につながります。

 

そして課題を何とか解決できて、それを繰り返していくとき、
子ども達は自尊感情を強く抱くようになっていきます。

 

それは主体性の成長をさらに促します。

“しつけ”とは本来、着物の仮縫いをする“仕付け糸”の意味があるそうです。

形を整えて、本縫いした後にはこの“仕付け糸”は外します。

“仕付け糸”を外した後、着物は本来の姿になるのです。

子ども達の“しつけ”もこのように、“仕付け糸”をすることではなく、
外した後にどんな姿になっているかを想像することが大切だと思います。
将来、“自由”をつかいこなし、自分にかけられた“鎖”を、
自分の力でほどき一歩一歩、歩き出す。

そんな子供たちの姿には、
主体性や社会的知能がしっかりと備わっていることと思います。

わかば幼稚園の教育目標

ねばりづよい子

たくましく粘り強い体力と気力

じょうぶなからだ進んで運動元気よく遊ぶ

不得意でもがんばる失敗してもくじけない最後まで粘る 

あかるい子

のびのびとした個性

自分の考えをはっきりはきはきとした返事

めそめそしない決まり、約束を守る自分のことは自分で

くふうする子

豊かな人間性と創造性

みんなと仲良くおもいやり明るい挨拶

ありがとう、ごめんなさいが言えるいろいろと工夫する進んで作り、描き、歌う 

大切なのはバランスです。

 

2019年8月28日