“自由”と“思い通りになる”はイコールではない
保護者や保育士など他者に支えられ生きています。
周囲に及ぼす影響が多くなってきます。
食べ物をお皿から投げ出したり、
狭いところで棒を振り回したり、
泣き叫んでその場を動かなくなったり…
そうすると子供たちの行動は、周囲にとって意味を持ち始めます。
自分だけで完結する行動ではなくなり、
家庭や社会の中に影響を及ぼす行為となります。
“あるべきふるまい”を子どもに伝えます。
これを“しつけ”と呼んでいます。
※しつけには色々なとらえ方がありますが
ここではこの意味合いで使います。
“思うこと”をそのままできなくなります。
それはまるで“鎖”に縛られていくようなものなのかもしれません。
自分の思いと、他者(親、先生、友達など)の思いのずれに葛藤します。
その葛藤は何をもたらすのでしょうか?
他者の思いを切り捨てることになります。
反対に他者の思いをそのまま受け入れることは、
自分の思いに“蓋”をすることになります。
すべての子どもの思うままにさせていたら、
他者の気持ちや社会との関わり方を知る機会を失います。
子どもの気持ちに“蓋”をし、
自我の成長を阻害してしまいます。
そのどちらもいい影響を与えません。
またある時は友達との“いざこざ”だったりします。
そこで大事なのは、子ども葛藤する時間をゆっくり待つことです。
泣きわめいて駄々をこねるなら収まるまで静かに待つ。
など大人も子どもも一緒に色々な折衷案を考えます。
どうするべきかを調整していく作業は、
子ども達の自我をより強く発動させ、
主体として自分を強く持つことにつながります。
自分の気持ちを満たしていくのかを学びます。
そして課題を何とか解決できて、それを繰り返していくとき、
子ども達は自尊感情を強く抱くようになっていきます。
それは主体性の成長をさらに促します。
形を整えて、本縫いした後にはこの“仕付け糸”は外します。
“仕付け糸”を外した後、着物は本来の姿になるのです。
外した後にどんな姿になっているかを想像することが大切だと思います。
自分の力でほどき一歩一歩、歩き出す。
そんな子供たちの姿には、
主体性や社会的知能がしっかりと備わっていることと思います。
わかば幼稚園の教育目標
ねばりづよい子
たくましく粘り強い体力と気力
じょうぶなからだ進んで運動元気よく遊ぶ
不得意でもがんばる失敗してもくじけない最後まで粘る
あかるい子
のびのびとした個性
自分の考えをはっきりはきはきとした返事
めそめそしない決まり、約束を守る自分のことは自分で
くふうする子
豊かな人間性と創造性
みんなと仲良くおもいやり明るい挨拶
ありがとう、ごめんなさいが言えるいろいろと工夫する進んで作り、描き、歌う
大切なのはバランスです。